最先端電池技術-2018

電気化学セミナー1
  • 最新の技術情報を提供
  • テキスト/全ページカラー
  • ゆったりとした会場(座席数300)
ご案内パンフレット
主催 電気化学会
協力 電気化学会電池技術委員会,キャパシタ技術委員会,燃料電池研究会
協賛 応用物理学会,高分子学会,自動車技術会,電気学会,電子情報技術産業協会,
電池工業会,日本化学会,日本材料学会,表面技術協会
日時 2018年1月23日(火)10:10-17:30,24日(水)10:10-17:30
会場 タワーホール船堀(東京都江戸川区船堀4-1-1)

参加申し込み

下記のリンクよりお申し込みください。

プログラム 1月23日(火)10:10-17:30
第I部 : 二次電池に関する国の施策と市場動向
  1. 10:10-10:50
    NEDOにおける次世代蓄電技術開発
    細井 敬 新エネルギー・産業技術総合開発機構

    蓄電池は電力需給構造の安定性強化、再生可能エネルギーの導入円滑化、次世代自動車の普及にとって核となるキーテクノロジーであると同時に、今後の市場拡大が想定される成長産業である。NEDOは、エネルギー・地球環境問題の解決及び産業競争力強化をミッションとして、産学官の緊密な連携・協調の下、次世代蓄電技術の研究開発プロジェクトを戦略的に推進しており、本講演ではその取組みについて紹介する。

  2. 10:50-11:30
    LIB最新市場動向
    竹下秀夫 B3

    モバイル機器向けをはじめとして近年では車載向けに用途が広がるLIB市場における競争状況,将来予想を解説する。

  3. 13:30-12:10
    計測器から見た電池の開発動向
    庄司秀樹 東洋システム

    弊社は創業当時から、ニカド電池、ニッケル水素吸蔵合金電池、リチウム金属二次電池、リチウムイオン二次電池と、その時代に必要とされた計測器を二次電池の研究開発の最前線へ提供し、二次電池の研究開発に携わってきた。その歴史から計測器に要求された機能や性能と二次電池開発の歴史に触れる。また、最新の研究開発で要求される計測器の機能や性能から、今後の二次電池の市場を考察する。

第II部 : リチウム二次電池の最新技術動向
  1. 13:20-14:00
    LIB の歴史と将来~二次電池に必要な材料特性は?~
    西 美緒 元ソニー

    電池用活物質はmAh・g-1で評価される傾向があるが、実電池で要求される特性にはそれ以上に重要な事項が多い。LIB 開発での経験を踏まえ、次世代電池に必要な材料特性について議論したい。

  2. 14:00-14:40
    共焼結型全固体リチウムイオン電池の研究開発
    吉岡 充 村田製作所

    主要材料がセラミックスから構成される全固体電池は漏液や発火の心配がなく、信頼性と安全性に優れ、高温でも使用可能な次世代電池として注目を集めている。一方、酸化物系の固体電解質を用いた場合は、固体電解質の高い接触抵抗が障害となり、実用化には至っていない。これまでに、グリーンシートの積層体を一体焼結することで接触抵抗を減らし、室温で充放電が可能な全固体電池を実現した。講演にて作製した電池の評価結果を報告する。

  3. 14:40-15:20
    ロボット技術と未来社会
    古田貴之 千葉工業大学
  4. 15:30-16:10
    インターカレーション金属有機構造体(iMOF)負極材料
    荻原信宏 豊田中央研究所

    新規な負極材料として,Liインターカレーション反応を示す金属有機構造体(iMOF)について紹介する.提案する電極材料は,従来の電極材では動作困難な0.5- 1.0 V vs. Li/Li+の領域にて可逆なLiインターカレーション反応を示し,その際の体積変化が極めて小さいことを特徴とする.この特徴を用いることで,これまでとは異なる蓄電デバイス設計が可能となる.発表では,iMOF材料の電気化学特性について説明し,実用化に向けた取り組みについて紹介する.

  5. 16:10-16:50
    車載用LIB正極材料の現状と今後の展望
    小林弘典 産業技術総合研究所

    LIBのエネルギー密度は本質的には正極及び負極活物質で規定されるが、負極の容量密度と比較して正極の容量密度は半分以下であり、大幅な容量密度の向上が求められている。本講演では、現状の車載用LIB正極材料から今後の実用化が期待されている次世代LIB正極材料に至る研究開発動向について紹介する。

  6. 16:50-17:30
    蓄電池の全固体化を目指して—超イオン伝導体開発と全固体電池への応用
    菅野了次 東京工業大学

    多くのエネルギーを蓄え、かつ安全性と信頼性に優れる新しい電池の実現が望まれている。なかでも、電池の構成部材を固体にした蓄電池は究極の姿であり、その実現は電池開発者にとって夢であった。講演では、次世代電池の主役に躍り出た固体電池の開発の歴史と、近年ブレークスルーがなされた固体電解質LGPSについて述べるとともに、固体電池のこれからを予想する

プログラム 1月24日(水)10:10-17:30
第III部 : 水素社会に向けた燃料電池技術の開発動向
  1. 10:10-10:50
    水素エネルギー社会実現に向けた取り組み状況
    大平英二 新エネルギー・産業技術総合開発機構

    水素エネルギーの利活用拡大に向けた取り組みが国内外で進められている。本講演においては、2017年12月に取りまとめられる予定である日本の水素社会実現に向けた「基本戦略」を始めとした政策動向、海外における取り組み状況、またNEDOにおける研究開発プロジェクトの現状と将来の方向性について紹介する。

  2. 10:50-11:30
    富士電機における燃料電池の開発状況
    横山尚伸 富士電機

    富士電機における燃料電池開発に関する取り組みと、最新の技術動向について、報告する。当社は様々なタイプの燃料電池開発に取り組み、りん酸形燃料電池(PAFC)の製品化に成功している。現在は、NEDO実証事業に参画し、次世代機としての固体酸化物形燃料電池(SOFC)を開発中である。SOFCに関しては、2017年度から実証機を当社工場内に設置し、実証試験を開始している。今回は、りん酸形燃料電池の最新動向と、固体酸化物形燃料電池の開発状況について、報告する。

  3. 13:30-12:10
    水素社会実現に向けた取り組み
    梶原昌高 岩谷産業

    利用の過程でCO2を排出せず、クリーンなエネルギーとして期待されている水素。国内の水素市場の現状から、普及が始まっている燃料電池自動車向けの水素ステーション整備や運用の状況、また、今後普及が見込まれる燃料電池フォークリフトや再生可能エネルギーの活用など水素利用の事例を交えてご紹介します。

  4. 13:20-14:00
    再生可能エネルギー導入に向けた水電解技術
    光島重徳 横浜国立大学

    再生可能エネルギーは需要とは無関係に偏在、変動するため安価な化学物質としてエネルギーを貯蔵、輸送するエネルギーキャリア技術が必要になっている。この中で、水電解は再生可能エネルギー電力を化学エネルギーに変換する技術として見直されている。本講演では、大規模商用化されているアルカリ水電解、大規模なフィールド実証が始まっている固体高分子電解質形水電解、水電解とトルエンの水素化を同時に行う新たな膜電解技術を中心に再生可能エネルギーの貯蔵・輸送に向けた現状と課題について紹介する。

  5. 14:00-14:40
    LIBリサイクルのための固体分離技術
    所 千晴 早稲田大学

    効率的なLIBリサイクルプロセスを実現するためには、湿式分離濃縮プロセスの前段に配置される加熱や固体分離濃縮プロセスにて、いかに有用成分を分離濃縮できるかが重要である。ここでは、リサイクルプロセスにおいて前処理と呼ばれる固体分離濃縮プロセスの重要性をレビューした後、LIBリサイクルの固体あるいは湿式分離濃縮プロセスに対して最適な加熱プロセスを検討した結果を紹介する。

第IV部 : 加速する電動車両用電池開発
  1. 14:40-15:20
    xEV市場及びLiB関連市場の今後の展望
    稲垣佐知也 矢野経済研究所

    各国・地域の環境規制強化、政府の普及政策等を背景にxEV市場の急拡大が期待されている。ただ、同市場の拡大には多くの課題が未解決のまま残されており、期待通りの市場拡大予測には疑問が残る。LiB関連市場に与える影響を説明しながら、健全な成長に向けた提言を行う。

  2. 15:30-16:10
    次世代型車載用電池の展望とその開発
    奥村壮文 日立製作所

    日立が取り組む車載用電池用技術に関し、特に高エネルギー密度および高パワー密度化に向けた要素技術群を紹介する。さらに、電池劣化物理モデルに基づく寿命モデルに関し、運用条件に対して異なった感度・時定数を適用することで寿命予測精度を向上させた寿命予測技術も報告する。

  3. 16:10-16:50
    トヨタにおけるリチウムイオン電池の開発
    木山 明 トヨタ自動車

    トヨタは’97年にプリウスを発売して以来、累計1000万台以上のハイブリッド車を販売しており、そのバッテリーにはニッケル水素電池とリチウムイオン電池を用いている。それらの開発にあたっては、様々な安全性試験・耐久試験を実施し市場における信頼性を確保している。本公演では現行のプリウスとプリウスPHVに搭載されている、それぞれのリチウムイオン電池について、設計コンセプトや安全性試験結果について紹介する。

  4. 16:50-17:30
    車載用リチウムイオン二次電池の開発動向
    明石寛之 日産自動車
定員

200名(定員になり次第締切)

申込締切日

2018年1月16日(火)

参加費

個人会員25,000円,法人会員30,000円,非会員40,000円,学生会員5,000円,非会員学生10,000円

問合せ先

〒101-0065東京都千代田区西神田3-1-6
日本弘道会ビル7階 電気化学セミナー係
TEL:03-3234-4213
FAX:03-3234-3599
E-mail:ecsj@electrochem.jp

振込先

三菱東京UFJ銀行市ヶ谷支店(普)0939526電気化学会
(銀行振込の際も参加者の情報をFAX等にてご連絡願います)

その他

協賛学会会員は本会会員と同等の条件で参加可能です(備考に所属学会をご記入ください)