90周年記念事業・デジタルアーカイブ
本会創立 90 周年事業の活動の一つとして「電気化学デジタルアーカイブス DA」事業を行いました。これは本会に関わる貴重な書誌をデジタル化し、後世に残し、一般公開することを目的としたものです。
我が国の学術及び産業発展のいずれにおいても、電気化学に関わる先人たちの果たした役割が極めて大きいことは言うまでもありません。しかしその足跡を物語る貴重な資料はいま急激に失われつつあります。本事業では、電気化学に関する歴史資料を調査、貴重な資料情報をデジタル化保存し一般公開することによって、電気化学の更なる隆盛に貢献したいと考えています。
その具体的なひとつとして『学会員の学術活動の成果を示す講演要旨集をデジタル化して保存、HP で一般公開する』ことを推進し、本会に残された様々な蔵書や記録、国会図書館の蔵書リスト・デジタルアーカイブの所在を確認いたしました。それを受け、著者や出版社等の各関係機関への照会を行い、下記のような本会に関係のあるさまざまな資料をアーカイブして参りました。現在、下記の資料については自由に参照していただくことができるようになっています。
- 電気化学協会60年史(1993年9月刊行)のデジタル化・J-STAGE収録
電気化学および工業物理化学, Vol.61, Supplement (1993) - 国立国会図書館収蔵の本会出版成書のデジタルアーカイブの著作権処理と1967年以前に出版された成書の公開
電気化学会HP>出版物>成書 - 電気化学会大会講演要旨集のデジタルアーカイブと公開
電気化学会HP>大会講演要旨集 - 旧電氣世界社「電氣化學(1916-1921)」のデジタルアーカイブ公開
国立国会図書館デジタルアーカイブ
デジタルアーカイブに関する著作権の処理について
公開された各出版物の記事のほとんどは著者からその著作権の譲渡を受けていたものです。しかしながら、本会の歴史は戦前に遡ることから、当時の著作権に関する取扱は不明なものが多く、一部の著作物はその著作権が著者に帰属されていると考えられるものもありました。また、冊子体でのみ発行されていた著作物については、インターネットでの公開を前提とする公衆送信権を著者から譲渡されていなければなりません。そのため、上記の出版物については、原則として半年程度の公示を経て一般に公開する手続をとりました。
- 著作権者の表記がなく、本会に対して著作権譲渡が行われていることが明記されていないもの
→著作権法に基づく複製権(21 条)、公衆送信権等(23 条)、口述権(24 条)、展示権(25 条)、頒布権(26 条)、譲渡権(26 条の 2)、貸与権(26 条の 3)。 - 冊子体のうち、著作権者の表記があるもの
→著作権法に基づく公衆送信権等(23 条)。但し、各要旨集の発行以降に法改正により新たに加わった前項の条項についてはその全て。
なお、公示によりみなし譲渡を受けた記事の原著者に対してはインターネットへの公開後もその記事の公開についての諾否を主張する権利を有します。これをオプトアウト形式といい、公開に異議のある著者(複数の著者による場合はその一部)は本会が行う電子公開の対象から除外する権利を有します。詳細は本会出版物の著作権に関するFAQをご覧下さい。
事業協力への御礼
本事業を実行するにあたり、書籍・雑誌のご提供、デジタル化に関する作業へのご協力、また、著作権譲渡にご協力頂いた著者、各機関のご支援に感謝するとともに、本事業の目的をご理解いただき、貴重な学術情報を保存・共有できたことに深く感謝申し上げます。
電気化学会に関連する古い著作物があればお知らせ下さい
本会では本事業の目的を達成するため、本会編集委員会出版部において、創立以来の電気化学に関連する古い資料を収集し、状況に応じて、インターネット公開を行う取り組みを継続しています。もし、会員の皆様がお手元にお持ちで、デジタル化にご協力いただけるのであれば、まずは、事務局までその旨をご連絡いただけないでしょうか。下記内容をお伝えいただけるとありがたく存じます。
【提供可能な書籍・ご芳名・ご住所・電話番号・連絡先メールアドレス】
ご連絡いただいた内容を検討させていただき、改めてこちらから連絡させていただきます。
なおデジタル化の作業に際して書籍としては破損する可能性があります。デジタル化された後は、本会 HP 上で公開されますので、どなたでも閲覧可能となります。従いまして、ご提供いただけた要旨集は、返却しないことを前提としてお考えいただければと思います。
関連資料
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