90周年事業の紹介

2023年 創立90周年

本会は昭和8年(1933年)の創立以来、電気化学の基礎と応用に関する研究の探究、関連産業技術の発展に寄与すべく、春秋の学術講演大会の開催、学術誌の発行をはじめ、支部,専門委員会,研究技術懇談会にて主催するセミナーや講演会など、積極的に活動してまいりました。
現在、世界は気候変動(地球温暖化)、エネルギー問題、未知なるウィルスの脅威など多くの課題を抱えています。
電池技術やセンサーから生物工学などの電気化学領域の研究や技術は、これらの課題を解決する重要な手段の一つとして、また、人びとの命とくらしを守り、豊かにするものとして、世界的に注目されています。
本会の初代会長で、フェライト(テレビ・ラジオ、電話、磁気テープ、コンピューターなどに汎用され、現代のエレクトロニクスに不可欠なもの)を発明し、「日本のエジソン」と称された加藤与五郎先生は、「独創的な研究と弛まぬ努力こそが新しい発見・技術につながる」と述べておられます。
90周年を迎えるにあたり、創立の原点に立ち返り、難解な社会問題の解決に果敢に挑戦するとともに、学会のデジタル・トランスフォーメーション(DX)などの新しい取り組みを行い、持続的発展と輝かしい100周年を迎えるよう、様々な活動を積極的に展開してまいります。

2022年度 会長 高山 茂樹